CADトレース技能審査は、CADを用いた写図(トレース)業務に必要な技能を評価する試験です。
現在、図面が必要な職業分野における製図は全てCADで行うのが常識となっています。
したがって、CADを覚えることやそのスキルアップが仕事に役立つことは間違いありません。
ただ、CADが活躍する業界においてはCADを使える人はすでに相当数いるため、就職時に強いアピールポイントにはならないかもしれませんが、CADを使えることが募集条件になる場合も少なくなく、仕事の選択肢は広がるでしょう。
CADトレース技能審査は、機械部門と建築部門に分かれており、レベルとしてそれぞれ、初級、中級、上級があります。
合格者は級に応じたCADトレース技士の称号が与えられます。
CADの習熟度によって試験勉強に必要な時間も違ってきますが、CADを使えるひとならば、学科試験に備える勉強を1ヶ月程度やれば合格は可能です。
中級・上級の受験には実務経験が必要ですが、初級はCADトレース業務従事予定者も受験可能なので、現在従事していなくても受験が可能であると思われますので、該当する人は問い合わせてみるといいでしょう。
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【難易度】
★★☆☆☆(やや易しい)
【受験資格】
初級:CADトレースに関する業務の従事者、または従事予定者
【試験日】
2月・9月
【受験地】
全国の指定会場
【試験内容】
学科(初級):
製図一般、建築全般に関連する基礎及び関係法規、CADアプリケーションソフトの活用、CADシステムの活用等。
機械部門 実技(初級):
CADを使用して、尺度1:1の正投影図で示された「関連性のある2つの完成した部品図」をもとに、尺度1:1でトレースを行う。
建築部門 実技(初級):
CADを使用して、一戸建ての専用住宅を除くRC構造の特殊建築物を対象とし、縮尺1:100で示された平面図をもとに、縮尺1:100でトレースを行う。
【受験料】
10,000円
【問い合せ先】
中央職業能力開発協会 能力開発支援部 試験業務課