現代社会では、あらゆる局面で「情報」を扱うことが重視され、それを処理・活用するスキルを持った人材に対する体系的な評価制度が求められてきました。
こうした背景の中、 1980年代にスタートしたのが情報検定(J検)です。
情報検定(J検)は、情報教育の「創る」「使う」「伝える」という要素について、体系的に分類され、能力を測る検定です。
文部科学省後援の検定試験で、高校生から社会人まで幅広い年齢層に人気があり、累計受験者数は120万人に達しています。
情報検定については、「創る」については「情報システム」、「使う」については「情報活用」、「伝える」については「情報デザイン」の3つの体系に区分されています。
各体系の概要は次のとおりです。
1.情報システム:情報システムを「創る」プログラマ・システムエンジニアなど、専門性の高い能力。(1~3級)
2.情報活用:会社や学校・自宅などでパソコンを利用する人材に求められる、情報を「使う」能力。
3.情報デザイン:情報の収集・分析力、発想・企画力、伝達・表現力など、情報を「伝える」コミュニケーション能力。(初級・上級)
ビジネスにおいては、パソコンを使って様々な情報を処理するというスキルが重要視されるので、この中では「情報活用」がもっともニーズの高いスキルを認定する資格であるといえます。
「情報活用」には、1級から3級までの3段階のレベルがあり、3級なら短期間の勉強で取得が可能です。
すでに知識がある人は2級を受けてもいいでしょう。
【難易度】
★★☆☆☆(やや易しい)
【受験資格】
特に制限はありません。
【試験日】
6月・12月
【受験地】
指定会場
【試験内容】
3級:情報表現と処理手順、パソコンの基礎、インターネットの基礎、インターネットの利用、情報機器の基本操作など。
2級:経営戦略とシステム戦略、プロジェクトマネジメント、データ構造と情報表現、問題解決処理手順、パソコンの基礎など。
【受験料】
3級:2,500円
2級:3,500円
【問い合せ先】
一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター