運行管理者は、業務用自動車について、健康状態の把握や安全運転のための具体的な指示、運転者の勤務時間等の適性な管理など、安全運転を確保するための運転者に対する指導監督を行うのが仕事で、この業務を行うために必要な資格が運行管理者国家資格になります。
一定の数以上の事業用自動車を有している営業所ごとに、一定の人数以上の運行管理者をおくことが法令で義務付けられているので、有資格者は運送系会社に就職する場合は有利になります。
試験分野としては、「貨物」と「旅客」に分かれています。
貨物は、トラックによる貨物の運送、旅客は、バスやタクシーなどによる客の運送を目的としています。
受験には実務経験が必要とされていますが、実務経験の無い人は講習を受けることによって受験資格を得ることができます。
合格率は50~60%程度と決して高くはありませんが、テキストでしっかりと勉強すれば短期間の準備で合格が可能です。
【難易度】
★★☆☆☆(やや易しい)
【受験資格】
1.自動車運輸事業者(軽貨物運輸業を除く)又は、特定第2種利用運送事業者の事業用自動車の運行管理に関する実務経験が1年以上の者。
2.独立行政法人 自動車事故対策機構が実施の基礎講習修了者及び、終了予定者
3.直近2回の試験で受験資格を得て、再び今回受験される者。
4.既に他の種類の「運行管理者資格者証」の交付を受けている者。
【試験日】
3月・8月
【受験地】
各都道府県
【試験内容】
貨物:
貨物自動車運送事業法、道路運送車両法、道路交通法、労働基準法、その他運行管理者の業務上必要な知識・能力
旅客:
道路運送法、道路運送車両法、道路交通法、労働基準法、その他運行管理者の業務上必要な知識・能力
【受験料】
6,000円
【問い合せ先】
公益財団法人 運行管理者試験センター 試験事務センター