金融窓口サービス技能士は、金融機関における窓口業務等に必要な技能の程度を測る検定で、平成14年度に国家試験となった資格です。
試験は、金融商品の販売や為替業務などを行うテラー業務と金融商品のコンサルティングを行う金融商品コンサルティング業務の2つの分野に分かれています。
レベルとしては1級~3級があり、最上位資格の1級合格にはかなりの専門的な知識の習得が必要になります。
各級ともに試験には学科試験と実技試験があり、実技試験では実際の客対応能力が問われます。
2級・3級の一部合格者には試験免除制度があり、学科試験・実技試験の合格者は、その試験について合格後2年間免除されます。
金融業界で働こうと思っている人にとってはぜひ取っておきたい資格です。
1級と2級の受験には実務経験等の条件がありますが、3級は「金融機関に勤務しようとしている者」なら誰でも受験できます。
入門資格の3級なら1ヶ月程度の準備で合格が可能です。
試験としては、テラー業務の人気が高いようです。
【難易度】
★★☆☆☆(やや易しい)
【受験資格】
3級:金融機関に勤務している者、または特勤務しようとしている者。
2級:2年以上の実務経験を有する者、3級技能検定合格後に実務経験を有する者、厚生労働省認定テラー技能審査3級合格後に実務経験を有する者
1級:4年以上の実務経験を有する者、2級技能検定の合格者、厚生労働省認定テラー技能審査2級合格者
【試験日】
1月・5月
【受験地】
全国各地
【試験内容】
3級学科試験:
共通編(投資型金融商品を取り巻く環境、投資型金融商品及び保険商品の仕組みと特徴、販売・勧誘ルールの基本)
テラー業務編(窓口事務、預金業務、相談業務、セールス、その他の業務)
コンサル業務編(金融商品コンサルティングの基本と金融市場・リスクの理解、金融商品販売の知識、各種法規制の概要と業規制、各種規制と顧客保護、クレーム処理)
3級実技試験:
基本対応、事務手続き・実務知識、商品知識、情報収集・活用能力、セールス姿勢・展開力
【受験料】
3級学科:3,800円
3級実技:4,000円
【問い合せ先】
一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター