会社の財務・経理には会計ソフトを使用するのがもはや常識となっており、会計ソフトとして「PCA会計」「会計王」「弥生会計」「勘定奉行」など様々なものが販売されています。
会計ソフト実務能力試験は、パソコン財務会計ソフトを使いこなす能力を測る試験です。
レベルには1級と2級があり、上位の1級を受験するには2級の取得が条件となっていますが、1級と2級を同時受験する場合には受験資格の制限はありません。
2級は、企業実務の知識、財務会計ソフトの知識を問う学科試験ですが、1級は、選択した会計ソフトで月次処理や決算処理などの実技試験になります。
企業の経理などでは即戦力になるので、就職にも有利になりますし、派遣会社への登録の際にも役立つ場合が少なくありません。
比較的簡単に取れる資格としては2級がお勧めですが、就職に役立てるのなら1級の取得が必要です。
これは、2級は学科、1級は実技という位置づけになっているので、ソフトが確実に使えて即戦力になるという証が1級になるからです。
本来一つの試験になるべき学科試験と実技試験が、級として分かれる形になっていると考えるとわかりやすいでしょう。
会計ソフトは数種類の中から好きなものを選べるので、一つマスターして1級・2級の同時受験が就職への近道になります。
試験には自分のパソコンを持ち込むことができるので、パソコンやOSの違い、あるいはソフトのバージョンの違いによる操作上のトラブルなどは心配せずに試験に集中することができます。
【難易度】
★★☆☆☆(やや易しい)
【受験資格】
2級の受験については、特に制限はありません。
1級の受験については2級の取得が必要。(1・2級同時受験の場合には制限はなし。)
【試験日】
9月・2月
【受験地】
全国各地
【試験内容】
2級: 学科試験(企業実務の知識、財務会計ソフトの知識)
1級: 実技試験(財務会計ソフトの操作)
【受験料】
2級:5,000円
1級:9,000円(パソコン貸与の場合は、12,000円)
【問い合せ先】
一般社団法人 コンピュータソフトウェア協会 会計ソフト実務能力試験センター