診療報酬請求事務能力認定試験は、診療報酬レセプト(診療報酬明細書)作成能力を認定する資格で、医療事務関係の資格の中でも代表的なものとして知られています。
レセプト作成は医療事務においてはもっとも重要な業務のひとつです。
医療における診療行為・検査・投薬を保険点数に換算してレセプトを作成しますが、これを元に被保険者から一部負担金を徴収し、保険者に保険負担分を請求します。
医療機関の事務系への就職を考える人にとっては有利な資格で、ぜひ持っておきたい資格でもあります。
医療費については、従来の出来高払い方式に加え、包括払い方式の導入が進むなど複雑化・多様化の傾向があり、ミスの無い迅速な業務遂行能力が求められています。
また、医療機関による医療保険の不正請求が社会問題となるなど、レセプト作成業務者には社会的な責任が大きく問われています。
試験は医科と歯科の2分野に分かれていますが、就職におけるニーズの関係からか、90%以上の人が医科で受験しています。
また、受験者の90%が女性で占められています。
試験には学科試験の他、実技試験も課せられます。
実技試験は、与えられた診断書に基づいて点数の計算を行うものです。
★★☆☆☆(やや易しい)
【受験資格】
特に無し。
【試験日】
7月・12月
【受験地】
札幌、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、熊本、那覇
【試験内容】
学科試験:
医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
医療用語及び医学・薬学の基礎知識
医療関係法規の基礎知識
介護保険制度の概要
実技試験:
診療報酬請求事務の実技
【受験料】
7,500円
【問い合せ先】
財団法人 日本医療保険事務協会